渡辺 雅江 詩集3

はじめてみるおんせん

わたしにとって
はじめてのけいけんだった
わたしは
おんせんって
てれびでみるより
もっと
ちっちゃいとおもった
そしたら
いってみたら
このめでみたら
おおきかった
わたしは
びっくりした
おんせんってひろいな
おもいました
わたしは
はじめておんせんに
はいりました
やっぱし
おふろとちがうな
おもいました
わたしはおんせんのなかにはいって
およぎました
わたしはゆった
うちださん
わたしきて
ほんとによかったよ
うちださんゆった
まさえちゃん
ほんとによかったね
うちださんがまたゆった
まさえちゃん
また
きようね
わたしゆった
うちださんよ
わたしは
おんせんへはいって
ほんとによかったよ
わたし
はじめての
けいけんになりました
           (1995.11.10.)

いじめ

このごろ
がっこうで
いじめがおきた
なんで
いじめ
おきるのかなあ
がっこうのせんせいが
よくみて
ちゅういしてあげれば
よかった
がっこうのせんせいが
おはなし
よくきいてあげれば
あんなことに
ならなかったのに
わたしだったら
おはなしを
よくきいて
あんなことに
ならなかった
いまの
せんせいは
なにやってんのかな
せいとを
よくみてあげれば
あんなことに
ならなかった
わたしはてれびみて
おもった
がっこうのせんせいは
なにやってるかわかんない
おもいました
         (1995.12.25.)

Mくんのゆめ

わたしは
うちかえってきて
はやくねちゃった
ねむってるとき
わたしのまくらもとへ
Mくんが
でてきた
わたしはびっくりして
おっきいこえで
さけんだ
Mくん!
さけびました
そしたら
おとうとが
ねえちゃんどうしたの
ちょっとねえちゃんおかしい
おとうとが
おかあさん
ちょっとねえちゃんおかしいよ
いいました
おかあちゃんが
まさえよ
どうしたの
まさえ
ゆめみてるの?
わたしがおきてゆった
なに おかあちゃん
まさえ
なにおおきいこえでよんでるの
ともはるは
びっくりしてたよ
まさえよ
なんのゆめみてたの
あのー おかあちゃん
Mくん
おかあちゃんいいました
Mくんってだれ
わたしゆった
たむらみちひとくんの
ゆめみてた
おかあちゃんが
うそー
Mくんって
たむらみちひとくん?
おかあちゃんいいました
しらなかった
わたしいいました
わたしのし
よんでなかったの?
おかあちゃんがいいました
おかあさんがわすれた
ごめんねまさえ
おかあちゃんも
Mくんって
きいたことある
やだよー
わすれちゃやだよー
わたしはまた
ねた
また
Mくんのゆめ
みた
Mくんがなんかゆってる
おいまさえよ
おれのうちきてくれて
ありがとう
Mくんがいいました
またMくんゆった
まさえよ
おれんち
またこい
おれがだいじにもってる
かせっと
きいてくれよ
そして
Mくんがきえた
わたしおきた
わたしゆった
Mくんは?
おかあちゃんがいいました
まさえ
ばかなことゆってるなよ
なんだ
ゆめか
わたしないてた
しんでもわたしのこと
まもっています
           (1996.1.18.)

ほぼさん

みじかかったけど
わたしにとって
ながかったです
いまいずみさん
わたしにとって
おねいちゃんみたいな
かんじだった
わたしが
こまったとき
よく
おはなしきいてくれた
きょうも
わたしが
ないてるとき
こえをかけてくれた
どうしたのまさえちゃん
わたしゆった
いっちゃうからないているの
いまいずみさんが
いいました
まさえちゃんがなくと
わたしまで
かなしくなっちゃうから
もう
なかないで
いまいずみさんがいいました
あきの
ばすはいく
たのしかった
まさえちゃんと
おんせんはいって
いっしょに
およいだ
いまいずみさんがいいました
ほんとに
たのしかったです
くりすます
みんなで
がっそうして
いまいずみさんがわたしに
たいこ
もってきてくれました
わたしは
こころで
ほんとにやさしいひとだな
おもいました
きょうも
ごはんおわって
ここへきて
まさえちゃん
またくるから
がんばってください
と いいました
わたしが
またないてる
いまいずみさんが
やだよ
ないちゃやだよ
と いいました
わかったよ
もうなかない
いまいずみさん
またきて
ぜったいくるよ
まさえちゃん
べんきょうがんばって
え ありがとう
と いいました
         (1996.1.24.)
(※今泉昌子さんとの別れに際して)

はるのゆき

はるのゆきって
ふゆのゆきと
ちょっとちがうな
ふゆのゆきって
さむい
はるのゆきって
だんだん
あったかくなる
わたし
やまをみてた
もう
はるなのね
だんだん
あったたかくなる
わたしはそうおもった
             (1996.3.13)

みんなのあいどる

わたしは
まりあちゃんと
はじめてあったとき
よくないてた
かんごふさんが
よくおんぶしてやってた
かんごふさんがいそがしいとき
まさえちゃん
まりあとあそんでちょうだい
いまいそがしいから
はいわかりました
まりあちゃん
こえかけてやってた
まりあちゃんわたしに
おはなしした
あぱぱ ばばば
と いいました
わたしゆった
いっぱいおはなしするの
まりあちゃんが
おべんじょはいる
わたしが
まりあ ばっちいよ
こっちおいで
といいました
きた
わたしは
まりあちゃんのことみて
まえより
わかるようになってきた
おおきくなってきた
あまりなかない
まえはぴーぴーないてた
このごろ
まえよりなかない
わたしがみて
やっぱり
おねいちゃんになってきた
わたしは
まりあちゃん
ここにやっとなれてきたのに
もういっちゃうの
わたしは
もっとここで
いればいい
みんなないちゃうよ
みんなのあいどるだったのに
もういっちゃうの
さびしいな
わたしはさびしい
さびしいな
(※入院していたまりあちゃんが退院するに際して)
         (1996.3.13)
 
はな

おにいちゃん
わたしのために
おおみやから
あさはやくきてくれて
ありがとう
おにいちゃんがいいました
おい まさえよ
あそこへつれてってあげるよ
ふらわーぱーく
わたしゆった
あんちゃんありがとう
いいました
おにいちゃんがゆった
だって
おれのいもうとだから
たったひとりの
いもうとだから
だいじにする
わたしゆった
ありがとうあんちゃん
さあ
いこうかまさえ
いっしょにいきました
そして
ふらわーぱーくについた
わたしはいちばんさいしょに
おにいちゃんと
はなをみて
はなと
おはなしした
こんにちは
いいました
はなは
こんにちは
いいました
はなは
なんかゆってる
わたしのことみて
なんかゆってる
にんげんっていいな
わたしゆった
なんでにんげんっていいの
いいました
だってわたしなんか
はながいいました
ただ つちでみてるだけ
みんなのことみてるだけ
わたしいいました
みんながみてくれるだけで
いいんじゃないの
はながゆった
だってつまんないよ
ひとは
あし ある
はなはない
はながゆった
どこにもいけないよ
またはながいいました
にんげんっていいな
いろいろなようふくきてる
はながいいました
わたしはいちねんで
しぬ
にんげんは
ひゃくねんいきる
わたしがゆった
だってしょうがないよ
わたしははなにいいました
かみさまが
おまえははなになれ
かみさまがきめた
わたしゆった
だってしょうがないよ
こんどうまれるときに
にんげんにうまれる
わたしがはなになる
はながいいました
ああそうか
これしょうがないな
はながいいました
はながわたしに
またきいた
なんで
まさえちゃんって
くるまいすのってるの
わたしはのうせいまひなっちゃった
またはなが
わたしのこときいた
のうせいまひって
なんてびょうき?
はながいいました
わたしいいました
あのー
わたしはいえんなって
ねつ41ど
でちゃった
だから
こうゆうからだ
なっちゃった
はながゆった
こわいびょうき?
こわいびょうきですね
わたしはなにゆった
はなまだいいよ
びょうきなくって
はながゆった
わたしだってびょうきあるよ
またあいましょう
             (1996.4.17)

いけださん

いけださん
おめでとうございます
やっと
およめさんのかっこうが
できますね
いけださん
わたしのぶんまで
しあわせになってください
いけださんのおかあちゃん
よろこびます
わたしよかった
おもいます
1996.5.20
(※看護婦の池田さんのご結婚に際して)

くもにのって

わたしは
くもにのって
せかいじゅう
たびをしたいなあ
あめりか
にゅーよーく
ろすあんじぇるす
あと
ちゅうごく
あとは
おねえちゃんのくに
ふぃりぴん
いろんなとこへ
いきたいなあ
みてみたい
いろんなくににいって
おはなししたいなあ
            (1996.5.27.)

しまだせんせい

しまだせんせい
どうも
ありがとうございました
せんせい
わたしの
びょうき
なおしてくれました
まだかんぜんに
なおっていないけど
まえよりらくに
なりました
しまだせんせい
わたしのべっどにきて
ずっと
かんびょう
してくれました
ほんとに
ありがとうございました
あと
おはなししてくれた
まさえよ
げんきになった?
なりました
せんせいありがと
いやいやはずかしいな
むこうへいきました
あと
まさえよ
しーでぃ
よしだみわ
かけてくれよ
はいよわかったよ
かけてやるよ
せんせいがゆった
いいうただなあ
いいました
べっどで
いっしょにききました
せんせいがわたしに
いいました
おれ
6がついっぱいで
ちがうびょういん
いっちゃう
わたし
えーうそ
ほんとだと
せんせいがいいました
わたしは
またせんせいのかお
かくんだ
かきました
せんせい
せんせい
くりすますのとき
さんたさんをやってくれた
わたしは
おはなししました
せんせいとあって
よかったです
せんせいもゆった
おれも
まさえとあって
よかった
ここへきてよかった
           (1996.6.7.)

たろう

うちのたろうは
わたしがかえると
いつも
わたしのところへきて
なく
ないた
きっと
わたしにゆってる
おかえりって
ゆってる
わたしのところきて
おなかのところで
のる
ないて
わたしは
こまったなあ
おもたいよ
でも
かわいいから
じっとがまん
しています
おかあさんがきて
たろう
なにやってるの
ねえちゃんが
おもてえでしょ
おかあさんが
たろうをよぶと
うえからおりる
おかあさんにゆった
おかあさん
たろうは
あたまがいいから
なんでも
わかる
わたしは
はなこより
ぜったい
たろうは
あたまいいとおもう
ねえおかあさん
あたまいいでしょ
おかあさん
ちいこより
あたまいい
おかあさんは
ゆった
そうね
まさえ
たろうは
あたまがいいから
あとは
となりに
てれびをつけて
たろうは
てれびみる
おかあさんはゆう
えーっ
たろう
てれびみるの
うん
みるよ
わたしがゆった
えーっ
みてるの
おかあさんが
いいました
はなこより
てれびみる
たろうは
あたまがいい
いちばん
あたまがいい
あさ
たろうは
わたしに
おはよう
とゆう
わたしは
びっくりした
たろう
おはよう
ゆうのかな
わたしは
おかあさんにきいた
ねえおかあさん
たろう
おはようって
ゆったよ
ほんとにゆうの
おかあさんが
うそと
ゆったよ
ゆわないよ
おかあさんがゆった
だって
おはようとゆったよ
えーっ
おかあさんが
えーっ
おねえちゃん
おはようって
ゆったよ
しってるわ
わたしが
びょういんへ
かえるとき
たろうは
かなしい
かおする
たろう
またくるから
たろうは
ねえちゃん
かえっちゃやだ
わたしがゆった
たろうよ
またくるから
さびしいかお
するなよ
ねえちゃんだって
さびしいよ
けど
たろうは
ねえちゃん
いつくるの
また
なつにくるよ
たろうは
わたしに
かおをなめて
ねえちゃん
またきてね
       (1996.6.14.)

たなばた

なぜ
しちがつなのかに
やるのかな
おねがいかいて
たけに
かざって
なんで
わたしは
わかんない
おかあさんに
ききました
まさえよ
しちがつなのかは
いっかい
あうひだ
おかあさんに
きいた
なんで
いっかい
あうの
あのね
まさえよ
ふたり
むかし
おりひめと
ひこぼし
しごと
やんないで
まいにち
あそんでた
あるひ
おこった
かみさま
おこって
ふたり
あえなく
なったんだって
しちがつなのかに
いっぺん
あうんだって
おかあさんは
まさえ
わかったかい
わたし
わかったよ
        (1996.6.21.)

おにいちゃんのこと

おにいちゃん
いつも
わたしのことを
かえると
わたしのことを
どこかへ
つれていく
おにいちゃん
ありがとう
おにいちゃん
おぼんになると
わたしのことを
にっこうに
つれていく
おかあさんと
よめさんと
つれていく
うちの
おにいちゃんは
いつも
にっこうへいって
やまの
はなを
とってくる
おにいちゃんの
よめさんは
おこる
おにいちゃんのこと
すぐおこる
まったく
おとうさんは
まさえのこと
みないで
すぐ
いっちゃう
よめさんは
おこった
おとうさん
まさえのこと
みろ
ゆう
おにいちゃんが
ごめん
よめさんの
なまえは
わたなべそりた
おにいちゃんは
そりた
ごめん
おかあさんが
そりた
おこっちゃ
いけないよ
よめさんが
ゆった
うちの
おとうさんは
いつも
すぐ
いっちゃう
いもうとのこと
みないで
すぐ
いっちゃうから
おこるよ
       (1996.6.25.)

がっこうのせんせい

いまの
せんせいたちは
せいとを
よく
みない
だから
せいとたちは
いじめにあう
わたしは
おもった
がっこうの
せんせいは
せいとを
よく
みて
ちゅういして
せいとを
こまかく
みることです
がっこうの
きまり
ぜんぶ
せんせい
みることです
がっこうの
きまりは
べんきょうより
がっこうの
せんせいが
みることです
じゆうは
ないです
        (1996.7.15.)

ねこのたろう

このまえ
わたしが
いえへ
かえった
たろうは
むかえに
きてくれた
げんかんまで
むかえに
きてくれた
たろうはゆった
まさえねえちゃんが
かえってきて
おかえりと
ゆった
わたしはゆった
たろうは
おかえりとゆった

たろうはないた
またあそぼうね
わたしはゆった
またあそぼうね
とゆった
わたしは
てれびをかけた
たろうは
きた
わたしの
へやへきた
おなかに
のった
わたしはゆった
たろう
またうえへのるの
たろうはゆった
うん
だっておれ
おねえちゃんがすき
そうゆった
わたしがゆいました
たろうは
なぜ
わたしのことを
すきなの
たろうはゆった
おねえちゃんは
やさしいから
すきなの
わたしはゆった
ああそうかい
たろう
いもうとは
どこいった
たろうはゆった
いもうとは
あそびにいっちゃったよ
おれ
さびしいよ
いもうといっちゃったよ
あそびに
たろうは
おねえちゃん
なんだい
おねえちゃん
あそぼうよ
まって
おねえちゃん
てれびみるよ
なんだあ
たろうは
なんだあ
むこうへいっちゃった
なんだ
おねえちゃん
あそべないのか
おかあさんのところへ
いっちゃった
たろうはゆった
おかあさん
おれ
まさえちゃんに
あそべないって
ゆわれちゃったあ
おれ
さびしいよ

いもうとが
かえってきた
わたしが
はなこを
よんだ
おまえ
どこいってたの
おまえ
おにいちゃんの
めんどうみてよ
はなこ
おにいちゃんとこに
いって
はなこ
おにいちゃん
ごめんね
さびしかった?
はなこがいった
おれ
さびしかったよ
おねえちゃん
いそがしいって
おかあさんも
いそがしいって
おれ
さびしかったよ
おねえちゃんが
いま
てれびみてる
おかあさんと
いっしょにみてるって
おれ
さびしいよ
はなこがゆった
おにいちゃん
おねえちゃんのとこへ
いこうよ
ふたりできた
てで
しょうじを
あけてくれ
たろうがゆった
あけてよ
まったくもう
わたしがゆった
あけてよ
まさえちゃん
あけてよ
わたしは
あけた
なんだあ
たろうか
なに
おれ
さびしいから
きた
いもうとは
またいっちゃった
いっちゃったよ

よくいくよ
わたしはゆった
それで
つぎは
たろうは
わたしにゆった
おねえちゃん
あそぼう
しょうがないな
いもうといないなら
しょうがないな
おねえちゃんが
あそんでやるか
それで
あそんだ
たろうはゆった
おねえちゃん
いつかえるの
びょういんへ
しちがつじゅうさんにち
あとどのくらい
たろう
あとななにちだよ
はやいよ
たろうはゆった
たろうは
まさえねえちゃん
こんどは
いつくるの
ねえちゃんは
はちがつのおぼんにくるよ
また
まっててね
        (1996.7.24.)

わたしのおとうさん

わたしの
おとうさん
やまがすきです
わたしがゆうと
おとうさん
きょうは
あめふってるから
やまへ
いかないほうがいいよ
あめのひは
やまは
きけんです
いかないほうがいいよ
おとうさん
だけど
おとうさんは
わたしのことを
きいてくれないで
いきました
そして
よるの
はちじまで
まちました
おかあさんが
わたしにゆった
まさえよ
まだ
おとうさんは
かえってこないよ
えーっうそ
くじになったら
かえってくるわよ
まちました
わたしは
しょうじをあけて
まちました
おとうさんが
かえってきたよ
おかあさん
くじになったら
かえってくるよ
ほらかえってきたよ
おとうさんはゆった
ただいま
おかあさんが
おそい
と ゆいました
ごはんよういして
まってたのに
まさえと
おとうとと
おにいちゃんと
まったくもう
なんだよ
わたしはゆった
あさゆったのに
きけんだよって
ゆったのに
きいてくれない
おとうさんがゆった
あの まさえよ
きょうは
いそがしかった
やまのしごとで
いそがしくてよう
はちじはんまで
やってた
なあおとうさん
わたしはゆった
なんのしごと?
まさえよ
よくきいてよ
きのしごと
やってたよ
きをきったり
いしをとったり
わたし
へえーっ
あぶないよ
おとうさん
おっきいき?
とききました
おふろのまき
あーそうか
おもたいよ
おとうさん
へいきなの?
おとうさんがゆいました
へいきだよ
おとうさんがゆった
まさえ
まさえよ
あしたは
やすみだから
いっしょに
ばいくで
つれてってあげるよ
わたしは
ほんとー?
うん
あさ
わたしが
おきて
まだ
おとうさんは
まだ
ねてる
きょうは
やすみだから
ねてるよ
おとうさんが
おきてきた
あれーもう
おきてるの
うん
はやいなあ
きょうは
にちようび
もっと
わたしはゆった
もっと
ねてればよかったのに
ゆうべ
おそかったから
きょうは
やすみだから
もっと
ねてればよかったのに
おとうさんがゆった
だって
まさえが
まだ
ごはんたべてないと
おもって
おきてきたんだよ
ありがとう
おとうさん
おとうとが
まだ
あかちゃんだから
おかあさんが
おっぱいを
おとうとに
くれる
だから
おとうさんが
まさえの
ごはん
あげようとおもって
おきてきた
ありがとう
おとうさん
そして
ごはんたべた
おとうさんと
たべた
おとうさんがゆった
さていくかい
ゆいました
まさえ
くつはいて
いこう
おとうさんがゆった
おかあさん
まさえと
ちょっと
いってくるから
しんぱいしないで
まってろよ
おかあさん
そして
いっちゃった
おとうさんが
おにんぎょう
かってくれた
あと
ぼうし
あおいけいとの
ぼうしを
かってくれた
あと
あかいばっくも
かってくれました
そして
わたしは
おとうさんにゆった
のどがかわいたよ
おとうさんが
じゃあ
ぎゅうにゅう
かってやるよ
あそこで
ぎゅうにゅう
ください
おばちゃんが
こーひーぎゅうにゅうと
ふつうのぎゅうにゅうを
くれた
ありがとうと
ゆった
おばちゃんがゆった
これ
かわいいこ
これ
わたなべさんのこ?
おとうさんが
はいそうです
おれのこ
えーっ
おんなのこいたの?
おとこのこがふたりいたでしょ
おんなのこもいたの
しらなかったわ
このこ3さい
おとうさんがゆいました
これから
ようふくかってやるよ
それで
いっちゃった
わたしと
おとうさんで
いきました
         (1996.7.25.)

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